スーツをキャリーケースに入れて出張へ持って行く方法を紹介します。ジャケットやパンツのたたみ方、シワを減らす収納手順、ホテルに到着してからの整え方まで詳しく解説します。
出張でスーツを持って行くとき、「キャリーケースに入れたらシワだらけにならないかな」と心配になりますよね。スーツをそのまま押し込むと、ジャケットの肩やパンツの折り目にシワがつき、出張先ですぐに着られないことがあります。
しかし、スーツのたたみ方とキャリーケースへの入れ方を少し工夫すれば、シワをできるだけ抑えながら持ち運ぶことができます。大切なのは、強く折り曲げたり、荷物の下に押し込んだりしないことです。
この記事では、ジャケット、パンツ、ワイシャツをキャリーケースに収納する方法を紹介します。ホテルに到着してからスーツを整えるコツや、キャリーケースよりガーメントバッグが向いているケースもまとめました。
スーツをキャリーケースに入れる前の準備
いきなりスーツをたたむのではなく、最初にいくつか準備をしておくと、収納後のシワや型崩れを防ぎやすくなります。
スーツのポケットを空にする
ジャケットやパンツのポケットに財布、スマートフォン、名刺入れなどを入れたままにすると、収納時に生地が引っ張られたり、ポケットの形が崩れたりします。
キャリーケースに入れる前に、すべてのポケットを空にしてください。内ポケットに入れた小物も忘れずに取り出し、貴重品や壊れやすい物は別のバッグへ移しましょう。
着用後の湿気を飛ばす
着用した直後のスーツには、汗や体温による湿気が残っていることがあります。湿った状態でたたんでしまうと、ニオイやシワの原因になる可能性があります。
帰宅後すぐに収納する場合でも、ハンガーに掛けてしばらく風を通してからキャリーケースに入れるのがおすすめです。雨に濡れた場合は、表面の水分を乾いた布で軽く拭き、十分に乾かしてから荷造りしてください。
ブラシでほこりを落とす
スーツの表面にほこりや細かなゴミが付いている場合は、洋服ブラシで軽く落とします。強くこすると生地を傷めることがあるため、上から下へやさしくブラッシングしましょう。
出張先で着る直前にほこりが付いていると目立つため、出発前に整えておくと安心です。
ジャケットをキャリーケースに入れるたたみ方
ジャケットは、肩パッドやラペルをつぶさないことが大切です。強く押しつぶすのではなく、肩の形をできるだけ保ったまま、ゆるく折りたたみます。

- ジャケットのポケットを空にし、前ボタンを留める
- 平らな場所にジャケットを広げ、シワを手で軽く伸ばす
- 片方の肩部分を裏返すようにして、もう片方の肩を内側へ入れる
- 左右の肩を重ね、ラペルと前身頃の形を整える
- 袖を自然に沿わせ、ジャケットを縦方向に二つ折りにする
- 最後に横方向へ一度だけ折る
肩の部分を無理に押し込むと型崩れしやすいため、キャリーケースの幅に合わせてゆっくり折ってください。折り目が強くつかないように、ジャケットの間に薄手のシャツやタオルを一枚挟む方法もあります。
収納したジャケットの上に重いパソコンや靴などを置くと、肩や胸元がつぶれることがあります。ジャケットを入れたあとは、できるだけ上に重い荷物を重ねないようにしましょう。
パンツをキャリーケースに入れる方法
スーツのパンツは、もともとの折り目に沿ってたたむと、余計なシワがつきにくくなります。折り目を無視して丸めたり、細かく折ったりするのは避けてください。

- パンツのポケットを空にする
- 左右の脚を重ね、センタープレスの折り目を合わせる
- 腰部分と裾の形を整える
- 長さに合わせて二つ折り、または三つ折りにする
パンツをたたむときは、ベルトを外した状態にします。ベルトを付けたまま折ると、腰回りに厚みができて生地に跡がつくことがあります。
パンツはジャケットの上や、キャリーケースのフタ側に入れると、他の荷物に押しつぶされにくくなります。折り目を上に向けて収納すると、出張先で取り出したときにも整えやすいでしょう。
ワイシャツをシワなく収納する方法
ワイシャツは、襟や前身頃にシワがつくと目立ちやすい衣類です。たたむ前にボタンを留め、襟の形を整えておきます。
- ワイシャツの前ボタンを留める
- 背中側を上にして平らに置く
- 左右の袖を背中側へ折り返す
- 袖のラインを整え、身頃の左右を内側へ折る
- 裾を襟側へ向けて二つ折りにする
襟がつぶれないように、襟の内側へ薄いタオルやハンカチを入れておく方法もあります。ワイシャツを何枚も重ねる場合は、間に薄手の衣類を挟むと、ボタンや襟が他のシャツに当たりにくくなります。
ワイシャツをキャリーケースの底に入れると、上に入れた荷物の重さでシワがつきやすくなります。できるだけ上のほうに置き、荷物を詰め込みすぎないようにしてください。
キャリーケースにスーツを入れる順番
スーツをきれいな状態で持ち運ぶには、収納する順番も重要です。重い物を下に、シワがつきやすい衣類を上に置くのが基本です。
| 入れる順番 | 収納する物 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | タオルや部屋着 | クッション代わりにする |
| 2 | 靴や洗面ポーチ | 衣類に直接当たらないよう袋へ入れる |
| 3 | ジャケット | 肩やラペルをつぶさない |
| 4 | パンツ・ワイシャツ | 折り目をそろえて平らに置く |
| 5 | 薄手の衣類やハンカチ | すき間を埋める程度に入れる |
靴や充電器など硬い物は、スーツに直接触れないようにポーチや袋へ入れてください。キャリーケースの中で荷物が動くとシワが増えるため、すき間には薄手の衣類を入れて固定します。
ただし、隙間を完全になくそうとして詰め込みすぎるのは逆効果です。ファスナーを閉めるときに衣類が強く押されるようなら、荷物を減らすか、ひと回り大きいキャリーケースを選びましょう。
スーツのシワを減らす収納のコツ
重い荷物をスーツの上に置かない
パソコン、靴、洗面ポーチなどの重い荷物をジャケットの上に置くと、移動中に圧力がかかり続けます。特にジャケットの肩や胸元は型崩れしやすいため、重い物とは分けて収納しましょう。
衣類用の収納ケースを使う
衣類用の薄い収納ケースを使うと、スーツと下着、洗面用品などを分けて収納できます。キャリーケースを開けたときにも荷物が崩れにくく、必要な物を取り出しやすくなります。
ただし、圧縮袋は注意が必要です。衣類を強く圧縮すると、折り目が深くなったり、ジャケットの形が崩れたりすることがあります。スーツやワイシャツには、圧縮しすぎない収納ケースを選びましょう。
薄い布を間に挟む
ジャケットやパンツの折り目が気になる場合は、薄手のタオルや不織布を間に挟みます。生地同士が強くこすれにくくなり、折り目も少しゆるやかになります。
厚手のタオルを使うとキャリーケース内のスペースを圧迫するため、薄手の物を選ぶのがポイントです。
キャリーケースを満杯にしない
キャリーケースいっぱいに荷物を詰めると、スーツが押しつぶされます。帰りにお土産や資料が増える可能性もあるため、最初から少し余白を残しておきましょう。
特に冬場はコートや厚手のセーターで荷物が増えやすいため、スーツを持参する場合は、必要な衣類を先に決めておくことが大切です。
ホテルに到着したらスーツをすぐに出す
ホテルに到着したら、キャリーケースを閉じたまま放置せず、できるだけ早くスーツを取り出してください。長時間折りたたんだ状態にしておくより、ハンガーに掛けたほうがシワが戻りやすくなります。

- ジャケットとパンツをキャリーケースから取り出す
- 大きなシワを手で軽く伸ばす
- ジャケットは厚みのあるハンガーに掛ける
- パンツは折り目を合わせてハンガーに掛ける
- 翌日まで風通しのよい場所に吊るす
浴室の蒸気でシワをゆるめる方法もありますが、スーツを濡らさないように注意が必要です。浴室内に直接水がかからない場所へ短時間吊るし、湿気がこもりすぎないよう換気してください。
シワ取りスプレーを使う場合は、スーツの素材や洗濯表示を確認します。目立たない場所で試してから使うと、色落ちやシミを防ぎやすくなります。
スーツをキャリーケースに入れないほうがよい場合
一泊出張ならキャリーケースでも対応できますが、次のような場合はガーメントバッグやスーツ専用ケースのほうが向いています。
- 格式のある式典や重要な商談へ行く
- シワが目立ちやすい素材のスーツを持って行く
- 複数のスーツやジャケットを運ぶ
- 出張先でアイロンを使えない
- 移動中にスーツを何度も出し入れする
- キャリーケースに他の荷物が多い
ガーメントバッグはスーツを吊るした状態に近いまま運べるため、シワを減らしやすいのがメリットです。ただし、バッグを手で持つ必要があるため、パソコンや資料などの荷物が多い場合は、キャリーケースとの使い分けを考えましょう。
スーツをキャリーケースに入れるときのよくある質問
スーツをキャリーケースに入れるとシワになりますか?
完全にシワを防ぐことは難しいですが、たたみ方や収納方法を工夫すれば、シワを減らすことはできます。強く折り曲げない、重い荷物を上に置かない、到着後すぐにハンガーへ掛けることがポイントです。
スーツはキャリーケースの上と下のどちらに入れますか?
基本的には、重い荷物の下敷きにならないよう、上のほうに入れるのがおすすめです。キャリーケースの内側に固定ベルトや仕切りがある場合は、スーツを平らに置いてからベルトで軽く固定します。
スーツを圧縮袋に入れても大丈夫ですか?
スーツを強く圧縮すると、折り目が深くなったり、ジャケットの型が崩れたりする可能性があります。スーツには圧縮袋よりも、ゆとりのある衣類ケースやガーメントバッグが向いています。
スーツを丸めてキャリーケースに入れてもいいですか?
スーツを強く丸めると、折りジワが増えやすくなります。短時間の移動であっても、ジャケットやパンツは折り目をそろえ、できるだけ平らに収納してください。
ホテルにアイロンがない場合はどうすればいいですか?
まずはスーツをハンガーに掛け、手で軽くシワを伸ばして風を通します。浴室の蒸気を利用する方法や、シワ取りスプレーを使う方法もありますが、素材によっては適さないため、洗濯表示を確認してください。
まとめ:スーツはたたみ方と収納順でシワを減らせる
スーツをキャリーケースに入れるときは、ジャケットの肩やラペルをつぶさないようにたたみ、パンツはセンタープレスの折り目に沿って収納します。ワイシャツも襟や前身頃を整えてから、できるだけ平らに入れましょう。
キャリーケースには、重い荷物を下に、シワがつきやすいスーツやワイシャツを上に入れるのが基本です。荷物を詰め込みすぎず、薄手の衣類や布を間に挟むと、移動中の型崩れや折り目を抑えやすくなります。
ホテルに到着したら、スーツをすぐに取り出してハンガーに掛けてください。重要な商談や式典など、シワをできるだけ避けたい場面では、キャリーケースではなくガーメントバッグを使う方法もあります。
出張の荷物や移動距離に合わせて収納方法を選び、出張先でも整ったスーツで仕事に臨めるよう準備しましょう。


