東京の高輪エリアで宿泊先を探していると、「グランドプリンスホテル高輪」と「グランドプリンスホテル新高輪」という2つの名前が出てきます。
どちらも品川駅から近く、同じ高輪エリアにあるため、「同じホテルの別館なのか」「名前が変わっただけなのか」と迷う人もいるでしょう。
結論からいうと、グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪は、現在も別々に運営されているホテルです。ただし、同じ敷地内にあり、日本庭園やエリア内の無料シャトルバスなどを共有しています。
また、現在の名前になるまでには、高輪プリンスホテルの開業、新館の営業開始、新高輪プリンスホテルの開業、2007年のブランド名変更という流れがあります。
この記事では、グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪の違い、名称変更の経緯、アクセス、施設内容、現在の選び方をわかりやすく解説します。
グランドプリンスホテル高輪と新高輪は別のホテル
グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪は、同じ西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営する別のホテルです。
住所はいずれも東京都港区高輪3-13-1ですが、宿泊する建物、客室、ホテルの代表電話、予約ページはそれぞれ異なります。
両ホテルは同じ高輪エリアの敷地内にあり、日本庭園の散策路でつながっています。そのため、宿泊者が庭園を歩いたり、エリア内の施設を利用したりすることはできますが、予約時にはホテル名を明確に選ばなければなりません。
「高輪」と「新高輪」は名前が似ていますが、同じホテルの本館と別館という関係ではありません。別々のホテルとして客室や宿泊プランが用意されています。
グランドプリンスホテル高輪の特徴
歴史と日本庭園を楽しめるクラシカルなホテル
グランドプリンスホテル高輪は、高輪エリアの歴史を受け継ぐホテルです。現在のホテルにつながるプリンスホテルは1953年に開業し、1968年に「高輪プリンスホテル」へ名称変更されました。
その後、1971年に高輪プリンスホテルの新館として営業を開始した建物が、現在のグランドプリンスホテル高輪です。つまり、ホテルのルーツは1953年にありますが、現在の建物は1971年から営業している施設です。
グランドプリンスホテル高輪の大きな魅力は、約2万平方メートルの日本庭園に囲まれていることです。庭園には池や四季の花木、観音堂、鐘楼、山門などがあり、品川駅に近い都心にいながら、落ち着いた時間を過ごせます。
2016年にはリニューアルが行われ、客室やクラブラウンジなどが整えられました。歴史を感じさせる雰囲気を残しながら、現在の宿泊需要にも対応したホテルになっています。
高輪を選びやすい人
グランドプリンスホテル高輪は、次のような宿泊者に向いています。
- 日本庭園を散策したい人
- 静かで落ち着いた雰囲気を重視する人
- 記念日や特別な旅行で利用したい人
- クラシカルなホテルの雰囲気が好きな人
- 品川駅に近く、庭園のあるホテルを探している人
高輪には、庭園を眺めながら過ごせる客室やクラブラウンジもあります。客室からの眺望を重視する場合は、予約時に庭園ビュー、シティビューなどの部屋タイプを確認しましょう。
プールやリラクゼーション施設について
グランドプリンスホテル高輪には、日本庭園内のダイヤモンドプールがあります。ただし、夏季限定の営業となるため、利用できる時期や宿泊者の利用条件は予約前に確認してください。
サウナ、ブロアバス、スパなどのリラクゼーションフロアは、同じ高輪エリアにあるザ・プリンス さくらタワー東京の地下1階に設けられています。
「高輪に泊まれば、すべてのスパ施設をホテル内で利用できる」と考えるのではなく、施設の場所や利用条件を公式サイトで確認することが大切です。
グランドプリンスホテル新高輪の特徴
1982年開業の大規模な都市型ホテル
グランドプリンスホテル新高輪は、1982年4月25日に「新高輪プリンスホテル」として開業しました。
グランドプリンスホテル高輪の新館として建てられたホテルではなく、後から新しく開業した別のホテルです。建築家の村野藤吾氏が設計を手がけ、曲線を取り入れた外観や、客室のバルコニーが特徴になっています。
現在のグランドプリンスホテル新高輪には908室の客室があり、グランドプリンスホテル高輪よりも大規模です。全客室にバルコニーが設けられていることも特徴のひとつです。
館内には、大宴会場「飛天」や「国際館パミール」などのコンベンション施設があり、結婚式、宴会、国際会議、企業イベントなどにも利用されています。
新高輪を選びやすい人
グランドプリンスホテル新高輪は、次のような宿泊者に向いています。
- 大規模なホテルを利用したい人
- 家族やグループで宿泊する人
- バルコニー付きの客室を選びたい人
- 宴会場やイベント会場を利用する人
- ホテル内のレストランや施設を活用したい人
- 村野藤吾氏が設計した建築に興味がある人
新高輪は客室数が多く、さまざまな客室タイプから選びやすいホテルです。グループや家族で泊まる場合は、ベッド数、部屋の広さ、添い寝条件を確認しておきましょう。
グランドプリンスホテル高輪と新高輪の違いを比較
| 比較項目 | グランドプリンスホテル高輪 | グランドプリンスホテル新高輪 |
|---|---|---|
| ホテルの位置づけ | 高輪エリアの歴史を受け継ぐホテル | 1982年開業の大規模ホテル |
| 現在の建物 | 1971年営業開始の新館が基礎 | 1982年開業 |
| 特徴 | 日本庭園、クラシカルな雰囲気 | バルコニー、大宴会場、コンベンション施設 |
| 客室規模 | 新高輪より少ない | 908室 |
| 向いている人 | 静けさや庭園を重視する人 | 家族、グループ、イベント利用 |
| アクセス | 品川駅・高輪台駅から徒歩 | 品川駅・高輪台駅から徒歩 |
両ホテルの違いは、駅からの距離よりも、ホテルの雰囲気と施設規模にあります。高輪は庭園や歴史を感じやすく、新高輪は客室数や宴会・コンベンション機能が充実しています。
名称変更の経緯を時系列で解説
1953年:品川プリンスホテルとして開業
現在のグランドプリンスホテル高輪につながるホテルは、1953年11月18日に「品川プリンスホテル」という名称で開業しました。
開業当初は、旧宮家の邸宅を活用したホテルとして営業を始めました。その後、高輪エリアのホテルとして発展していきます。
1968年:高輪プリンスホテルへ名称変更
1968年10月、品川プリンスホテルは「高輪プリンスホテル」へ名称変更されました。
現在の品川プリンスホテルとは別のホテルなので、昔の「品川プリンスホテル」が現在の品川プリンスホテルへそのまま移転したという意味ではありません。現在のグランドプリンスホテル高輪につながるホテルが、過去に品川プリンスホテルと呼ばれていたということです。
1971年:高輪プリンスホテルの新館が営業開始
1971年には、高輪プリンスホテルの新館が営業を開始しました。この新館が、現在のグランドプリンスホテル高輪の建物につながっています。
そのため、グランドプリンスホテル高輪は、1953年から続く歴史と、1971年から営業する現在の建物の両方を持つホテルといえます。
1982年:新高輪プリンスホテルが開業
1982年4月25日には、別のホテルとして「新高輪プリンスホテル」が開業しました。
このホテルが、現在のグランドプリンスホテル新高輪です。「新高輪」という名前は、同じ高輪エリアに新しく開業したホテルであることを示す名称でした。
グランドプリンスホテル高輪の名称を変更して新高輪になったのではなく、高輪プリンスホテルと新高輪プリンスホテルが別々に存在していたという点が重要です。
2007年:現在のグランドプリンスホテルへ名称変更
2007年4月、高輪エリアにある3つのプリンスホテルの名称が変更されました。
- 高輪プリンスホテル → グランドプリンスホテル高輪
- 新高輪プリンスホテル → グランドプリンスホテル新高輪
- 高輪プリンスホテル さくらタワー → ザ・プリンス さくらタワー東京
このブランド名の変更によって、現在の「グランドプリンスホテル高輪」と「グランドプリンスホテル新高輪」という名称になりました。
つまり、「高輪」と「新高輪」の違いは、2007年の名称変更によって生まれたものではありません。もともと別のホテルが存在しており、2007年にそれぞれ現在のブランド名へ変更されたという経緯です。
両ホテルのアクセスはほぼ共通
品川駅から徒歩約5分
グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪は、どちらも品川駅高輪口から徒歩約5分です。
品川駅から向かう場合は、第一京浜を渡り、坂道を上ってホテルへ向かいます。駅から近いものの、荷物が多い場合や高齢者、ベビーカーを利用する場合は、坂道が負担になることがあります。
高輪台駅から徒歩約3分
都営浅草線を利用する場合は、高輪台駅が便利です。A1出口から、グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪までは徒歩約3分と案内されています。
羽田空港方面や浅草線沿線から向かう場合は、品川駅だけでなく高輪台駅からのルートも比較してみましょう。
高輪ゲートウェイ駅や泉岳寺駅を基準にしない
高輪エリアには高輪ゲートウェイ駅や泉岳寺駅もありますが、両ホテルの公式アクセス案内で主要駅として案内されているのは、品川駅と高輪台駅です。
ホテルまでの距離や道順がわかりやすいルートを選ぶなら、品川駅高輪口または高輪台駅A1出口を基準にするのがよいでしょう。
高輪エリア内の無料シャトルバス
品川プリンスホテルから、高輪エリアにあるプリンスホテルを循環する無料シャトルバスも運行されています。
グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪、ザ・プリンス さくらタワー東京の間を移動する場合は、徒歩だけでなく、エリア内のシャトルバスも確認すると便利です。
目的別に選ぶならどちらがおすすめ?
庭園や静かな雰囲気を重視するなら高輪
ホテルでゆっくり過ごしたい人や、日本庭園を散策したい人には、グランドプリンスホテル高輪が向いています。
高輪は新高輪よりも客室数が少なく、庭園や歴史的な建物との距離が近いホテルです。記念日や落ち着いた旅行、ホテルステイを楽しみたい場合に選びやすいでしょう。
家族やグループで泊まるなら新高輪
家族旅行やグループ旅行では、客室数が多く、さまざまな部屋タイプを比較しやすいグランドプリンスホテル新高輪が候補になります。
全客室にバルコニーがあるため、客室で開放感を味わいたい人にも向いています。大宴会場やコンベンション施設を利用する予定がある場合も、新高輪を選ぶケースが多くなります。
品川駅への近さだけで選ぶ必要はない
品川駅からのアクセスは、両ホテルとも徒歩約5分です。そのため、「駅から近いほう」という基準だけでは大きな差がありません。
予約時は、駅からの距離よりも、庭園を重視するのか、客室規模やバルコニー、宴会施設を重視するのかで選ぶと判断しやすくなります。
料金は日程と客室タイプで比較する
グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪のどちらが常に高い、安いとは一概にいえません。
宿泊料金は、宿泊日、曜日、客室タイプ、食事の有無、クラブフロアの利用、旅行予約サイトのプランによって変わります。
客室数が多い新高輪のほうが選択肢を見つけやすい場合もありますが、高輪の庭園ビューやクラブフロアなど、客室条件によっては高輪の料金が上回ることもあります。
比較するときは、ホテル名だけでなく、次の条件をそろえて確認しましょう。
- 同じ宿泊日
- 同じ人数
- 同じ食事条件
- 同じ部屋タイプ
- キャンセル条件
- クラブラウンジ利用の有無
公式サイトでは、SEIBU PRINCE CLUB会員向けの料金が表示される場合もあります。通常料金だけでなく、会員料金や早期予約プランも確認するとよいでしょう。
予約時に確認したいポイント
ホテル名を正確に確認する
予約画面では、「グランドプリンスホテル高輪」と「グランドプリンスホテル新高輪」を間違えないようにしてください。
どちらも住所が同じため、予約確認メールを見たときに、ホテル名だけを確認して安心してしまうことがあります。予約完了後は、ホテル名、電話番号、客室タイプを確認しておきましょう。
庭園ビューとシティビューを確認する
庭園を楽しみたい人は、客室から庭園が見える部屋かどうかを確認してください。すべての客室から日本庭園が見えるとは限らず、シティビューの客室もあります。
新高輪でバルコニーを重視する場合は、客室の階数や部屋タイプ、バルコニーの利用条件も確認しましょう。
チェックイン場所を確認する
高輪エリアには複数のプリンスホテルがあるため、タクシーや送迎を利用するときは、ホテル名を正確に伝える必要があります。
「高輪のプリンスホテル」とだけ伝えるのではなく、「グランドプリンスホテル高輪」または「グランドプリンスホテル新高輪」と指定しましょう。
施設の利用条件を確認する
プール、クラブラウンジ、スパ、フィットネス施設などは、宿泊者全員が無料で利用できるとは限りません。
季節営業、年齢制限、利用時間、追加料金、対象客室の条件が設定されている場合があります。施設を目的に予約する場合は、宿泊プランと公式サイトの案内を確認してください。
現在のグランドプリンスホテル高輪と新高輪
現在も、グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪は、それぞれ別のホテルとして営業しています。
グランドプリンスホテル高輪は、日本庭園や高輪の歴史を感じられるクラシカルなホテルです。グランドプリンスホテル新高輪は、908室の客室やバルコニー、大宴会場、コンベンション施設を備えた大規模な都市型ホテルです。
両ホテルは同じ高輪エリアにあり、庭園の散策路や無料シャトルバスでつながっています。しかし、宿泊予約や客室は別々に管理されているため、予約時にはホテル名をしっかり確認する必要があります。
今後の再開発などによって営業方針が変更される可能性もあるため、将来の宿泊を予約する場合は、公式サイトの営業案内も確認しておくと安心です。
まとめ:高輪は庭園、新高輪は規模と施設で選ぶ
グランドプリンスホテル高輪とグランドプリンスホテル新高輪は、同じ高輪エリアにありますが、別々のホテルです。
グランドプリンスホテル高輪は、1953年から続く歴史を背景に、1971年営業開始の建物、日本庭園、クラシカルな雰囲気を楽しめます。
グランドプリンスホテル新高輪は、1982年に新高輪プリンスホテルとして開業し、908室の客室、バルコニー、大宴会場、コンベンション施設を備えています。
2007年に両ホテルは現在の「グランドプリンスホテル高輪」「グランドプリンスホテル新高輪」という名称へ変更されましたが、名前が変わっただけで同じホテルになったわけではありません。
庭園や落ち着いた雰囲気を重視するなら高輪、家族旅行やグループ利用、客室数や宴会施設を重視するなら新高輪が選びやすいでしょう。品川駅や高輪台駅からのアクセスはほぼ共通しているため、最終的にはホテルの雰囲気と施設内容で選ぶのがおすすめです。


